まったくトラブルが起こらない人の方が少ないという理由
濃いヒゲが気になる人はもちろんのこと、肌が弱くてヒゲを剃るたびにカミソリ負けを起こしてしまうことから、ヒゲを剃らずに済むように脱毛をしようと考える男性が多くなってきました。
ここは残しておきたいと思う箇所以外は、自分で毎日剃っていることから、生えなくなったとしても困ることはないでしょう。
そのため、肌が弱い人はカミソリ負け対策の一環として行うという考え方もできます。
一方、カミソリ負けをすることはない丈夫な肌ではあるものの、ヒゲが濃く、朝にしっかりと深剃りしたにも関わらず、夕方ごろにはもうざらざらしてくるという人も少なくありません。
中には、時間を取って会社でもヒゲ剃りをしているという人もいて、これはこれで手間がかかって面倒です。
こうしたヒゲの多い人や発育が早い人も思い切って脱毛することで、常に気にしなくて済むことから、気分も晴れやかになることでしょう。
ヒゲ脱毛は、医療機関におけるレーザー脱毛にしろ、脱毛サロンにおける光フラッシュ脱毛にしろ、熱や電気によって毛根の底部分にある毛母細胞にダメージを与えることでヒゲが生えてこないようにしたり、あるいは細くしたり、数を減らしたりするため、少なからず肌にダメージを与えてしまいます。
どちらの脱毛方法を選んでも、程度の差こそあれ、脱毛後には何らかのダメージが起こりますので、きちんと対処できるよう、知識を持っておくことが大事です。
どんな肌トラブルが起こるのか
ヒゲ脱毛を行ったあとで出る肌ダメージとして多いのは、赤みや腫れです。
レーザーにしても光にしても、熱や電気によるダメージが肌に与えられるため、赤くなったり、腫れたりといった状態になってしまいます。
これは、熱によって肌が炎症を起こしている状態ですので、まずはアイシング、つまり冷やすことが重要です。
アイシングによって赤みと腫れの両方が、翌日にはたいていおさまりますが、肌の弱い人は医療機関で処方される軟膏などの塗り薬があると安心です。
一日では赤みと腫れが引かないという人でも、2~3日もすればよくなるケースがほとんどでしょう。
次に多いのが、毛嚢炎です。
毛根、いわゆる毛の根の部分を包む毛包が脱毛により細菌感染し、毛穴が膿で白くなったり、赤い発疹ができる肌の炎症のことを言います。
脱毛後の毛穴は一時的に抵抗力が弱まりますので、その時に不衛生にしていたり、スクラブの入った洗顔料で洗うと毛嚢炎を起こしやすくなりますので、くれぐれも触る手は清潔にし、脱毛後の洗顔は刺激を与えないようにすることが大事です。
脱毛とは反対の意図した現象が起こることも
他にも脱毛後の肌トラブルとしては、硬毛化及び増毛化といったことが起こります。
どちらも、脱毛をしたことにより次に生えてくる毛が濃くなったり、太くなったりするという現象です。
そもそも、ムダ毛を気にするからこそ脱毛を始めたというのに、かえって濃くなったり太くなって増えたように見えるのは、何とも納得いかない状況です。
なぜそうなるかというはっきりした原因はわかっておらず、ダメージを与えて生えてこなくさせようとしたものの、逆に抵抗力を高めてしまい、発育が活性化されてより太く、濃くなって生えてくると考えられています。
厄介なのは、実際に脱毛処理をやってみないことには硬毛化及び増毛化が起こるかどうかがわからないという点で、事前に説明はされるものの、説明されてもどうしたらいいのかで迷ってしまうでしょう。
医療機関やサロンでの脱毛であれば、カウンセリングで増毛化しそうな部分をあらかじめ指摘してもらうこともできます。
自己処理にも注意が必要
脱毛は一度で終わるわけではありませんので、脱毛を行っている期間中も自分でのお手入れを怠るわけにはいきません。
その際に注意すべきは、毛抜き及びかみそりを使うのではなく、電動シェーバーが向いているのを知っておくことです。
肌の赤みと腫れ対策はしっかりとアイシングするとともに、たっぷり保湿をすることも忘れないようにしましょう。
たっぷり保湿をすることによって肌の新陳代謝機能が促進されますので、回復機能が高まり、早く赤みや腫れを引かせる効果が期待できます。
さらに、男性は割と無頓着な人が多いと思われますが、脱毛をし始めたら紫外線対策をしっかり行うことも、肌トラブルを回避するためには重要です。
脱毛をしている時は、そうでない時と比べて肌は敏感になっていますし、抵抗力も弱っていますので、日焼けをすることによって肌の乾燥がさらに進んでしまいます。
乾燥が進んだ肌で脱毛を受けると、肌へのダメージがさらに強くなることから、しっかりと紫外線対策をする必要があるわけです。
また、紫外線を浴びることによってメラニンが増えると、レーザーの場合はメラニンに反応してしまうために施術が受けられなくなります。
光フラッシュなら大丈夫ですので、そのあたりも含めて考えると、レーザーと光とで効果にそれほど大差は見られないことから、外回りが多い男性であれば光脱毛サロンが向いていると言えそうです。