ヒゲ脱毛は痛い

電気シェーバーやカミソリでヒゲを剃る場合、刃を横に滑らせるので、誤って肌が切れて痛いと感じることはあっても、ヒゲに当たっている分には痛みは感じないことでしょう。
ですが、毛抜きで抜くとすればどうでしょうか。
抜き方や長さによってはかなりの痛みを伴います。
では、ヒゲ脱毛はどうかというと、脱毛する方法や使用するマシン、毛質や痛みの感じやすさによっても異なりますが、基本的には多少なりとも痛みを感じます。
というのは、ヒゲというのは他の体毛に比べても痛みが生じやすい部分だからです。
腕や足の毛に比べても太く短い性質があり、痛みが感じやすいと言われています。
施術の方法などによって痛みがあまりない施術もありますが、同じ方法を使っても痛みを感じやすい人、感じにくい人もいますが、痛くて施術にならないといった場合に備えてどのような対策が講じられるのか見ていきましょう。

麻酔で痛みを軽減できるクリニック脱毛

まず、クリニックで行う医療レーザー脱毛ですが、医療用に開発され、レーザーの出力も高いだけに痛みを感じやすく、人によっては脂汗がにじむほど耐えがたい痛みを覚える方もいます。
そこで、クリニックでは麻酔による対策をとるケースが少なくありません。
麻酔にもいくつか種類があり、その効果や料金などが異なります。
よく使われる笑気麻酔は笑気ガスとも呼ばれ、亜酸化窒素と医療用酸素が配合されたガスを鼻から吸引することで感覚を鈍らせます。
症状的には意識が無くなって何も分からなくなるといった状態ではなく、お酒に酔って気が大きくなったり、訳が分からなくなるといった感覚に近いです。
男性なら酔った帰り道にどこかでぶつけてケガをしても、全く気付かず朝を迎えたという経験をお持ちかもしれません。
それと同様に痛みの感覚が分かりにくくなる方法で、笑気麻酔により、施術の痛みはほぼ分からなくなります。
酒に酔ったような感覚は気持ち悪い、鼻から吸うことに抵抗があるといった方には、麻酔クリームという選択肢もあるかもしれません。
施術する部位のお肌表面に麻酔効果のあるクリームを塗り、お肌の感覚を麻痺させるというものです。
意識自体に基本的に影響はないので、施術されている状態もよく分かりながらも、お肌にレーザーの熱が当たる感覚が分かりにくくなる、不思議な感覚に陥ります。
さらに、手術などでも用いられる局所麻酔注射を希望できるクリニックもあります。
費用的にも高くなりますが、施術する部位を中心に感覚が分からなくなるようにできるものです。
それ以外の部分は普通に動かすこともでき、意識的にも影響はありません。
施術自体が怖いといった小心者の男性なら、施術の様子などが分かる麻酔クリームや局所麻酔より、酩酊気分でリラックスできる笑気麻酔がおすすめかもしれません。
効果や費用、副作用などが異なるので、クリニックの医師とよく相談して適用してもらうのがおすすめです。
最近では医療レーザーの最新機種として、従来の機種に比べて痛みがはるかに軽減されるタイプも登場しているので、麻酔が怖い方は最新マシンがあるクリニックを探すのも1つの方法です。

脱毛サロンの場合はどうなる?

では、脱毛サロンでの施術はどうでしょうか。
この点、クリニックの医療レーザーに比べて、エステサロンで利用されるレーザーやフラッシュは出力も弱いため、そもそも、医療レーザーレベルの痛みは感じません。
ですが、脱毛法やマシンの性質、毛質や肌質、その方の感覚によっては痛みを感じることがあります。
また、サロン脱毛でもニードル式の場合はかなりの痛みを伴うので、痛みに弱い方や耐えられそうにないという方にはおすすめできません。
光方式とも呼ばれるフラッシュ脱毛の場合、痛みはあまりないのですが、サロンによっては痛みをより感じにくくして、安心して受けられる対策を準備しているところもあります。
たとえば、冷却機能により、照射による熱を強力な冷却機能でお肌に伝わる熱を軽減するというものです。
感覚的には冷たい氷を手にしたり、雪などに触れていると手の感覚がなくなったり、しびれたりするような感じに似ているかもしれません。

脱毛サロンでは麻酔はできない

ニードル式とかフラッシュでも、痛みを抑えるために麻酔をしてくれたらいいのにと思う方もいるかもしれません。
ですが、麻酔は医療行為であり、麻酔医の資格を持つ医師しかできないものです。
医師がいないエステサロンでは、どんなに痛みを訴えたとしても麻酔はしてもらえません。
そもそも、クリニックにおける医療レーザーレベルの痛みは生じないので、麻酔の必要もないので安心です。
先の例のように肌を冷却するなど物理的に編み出した方法などを駆使して、痛みの軽減が図れますので、痛みに弱い方は、こうした痛み軽減ケアやサポートがあるサロンを探すといいでしょう。
各サロンで利用者に快適に施術を受けてもらう工夫なども施していますから、申込前に確認をするのがおすすめです。